ハイテクインター(東京都渋谷区)は、屋外設置型プライベートLTEの基地局(小型、大型)と制御装置、専用ルータを5月からリリースする。
近年、広い敷地内で高い信頼性と少ない電波干渉、さらに費用対効果が高い自営無線ネットワークを構築したいというニーズが増えている。
現在はWiFiや業務用無線の利用が主流だが、「干渉が多く接続品質が悪い」「通信できる距離が短く広いエリアをカバーできない」「通信の秘匿性が低い」「専用機材が必要で価格が高い」といった課題がある。
そこで、同社は「干渉が少なく、安価で広範囲をカバーできる」などのニーズと課題を一挙に解決する、屋外設置型プライベートLTE基地局・端末を販売する。
小型基地局は1システム当たり100万円以下と安価で、サイズもA4用紙程度とコンパクトとなっており、東京ドーム3.2個分(半径400m程度)をカバー可能。
キャリアで使用されているような大規模基地局の場合は、1千万円程度と高額でサイズも大きく、制御装置が別途必要となるが、同社の小型基地局は制御装置と一体となっており、小規模で導入が容易に実現。大学のキャンパスや工事現場などの規模に適している。
同社の大型基地局は半径3km以上の広い範囲をカバーし、ハンドオーバー機能を実装。広大な敷地を少ない基地局でカバーできるため、工場や発電所などの大規模な自営施設向け(自営LTE)に加えて、自治体のエリアをカバーする地域BWAの用途でも利用できる。
小型・大型基地局に繋がる端末については、同社が販売するBand41対応の専用ルータか、一般的に使用されているスマートフォンで対応可能。
地域BWAについては、5月中旬頃から相模原産業創造センター(同社開発ラボ)にて試験環境を構築、5月以降で神奈川県・北海道にてフィールド実験も開始する予定。