米中貿易摩擦 新型コロナ 影響大きく打撃
日本電気制御機器工業会(NECA)は、2019年度の電気制御機器の年間出荷統計(自主統計)を発表した。米中貿易摩擦やコロナウイルスの影響を受けて、国内、輸出ともに苦戦し、出荷総額は前年比8.8%減の6437億円となった。
仕向地別では、国内向けが3928億円。前年比7.9%減となり、4年ぶりの前年割れ。米中貿易摩擦の影響で工作機械や半導体製造装置、自動車関連の部品と設備投資の低迷が影響した。
輸出は、前年比10.3%減の2509億円。米中貿易摩擦による中国を含むアジア・太平洋地域が低迷し、その影響が欧米にも拡大。さらに、第4四半期に新型コロナウイルスの拡大によって中国市場を中心に大打撃を受けた。中国の12.4%減を筆頭に、北米の12%減、欧州の15%減など主要な仕向地で二桁減となった。
品目別では5大品目(操作用スイッチ、検出用スイッチ、制御用リレー、PLC・FAシステム機器、制御用専用機器)すべてで前年割れ。
操作用スイッチは393億円(8.1%減)で2年連続、検出用スイッチは1017億円(13.6%減)も2年連続、制御用リレーは1478億円(13.3%減)で3年ぶり、PLC・FAシステム機器は2356億円(7.4%減)で2年連続の減少。制御用専用機器は1191億円(1.0%減)となった。