オムロンの2020年3月期連結決算は、売上高が6779億8000万円で対前年度比7.5%減、営業利益が547億6000万円で同18.6%減、当期純利益が748億9500万円で同37.9%増。車載事業を売却したことで純利益増になった。
セグメント別売上高と営業利益は、IAB(制御機器事業)が3528億円(同10.0%減)、536億円(同14.8%減)、EMC(電子部品事業)が884億円(同14.3%減)、9億円(同88.8%減)、SSB(社会システム事業)が845億円(同12.6%増)、82億円(同41.9%増)、HCB(ヘルスケア事業)1120億円(同3.0%減)、135億円(同3.7%増)、その他(本社直轄事業)364億円(同12.7%減)、7億円(前年度損失5億円)。
IABは、デジタル業界で設備投資の需要が期初から低調に推移し、下半期には半導体関連で一部の投資が再開するなど回復の兆しが見られた。自動車業界では世界的に投資が抑制されたことなどで需要が低迷し、円高による為替の影響などもあり売上高は大きく減少した。なお、今期の業績見通しはコロナウイルス感染の影響が不透明なことから公表していない。