三菱電機の2020年3月期連結決算は、売上高が4兆4625億円(前期比1%減)、営業利益2596億円(同11%減)、当期純利益2218億円(同2%減)。
産業メカトロニクス部門は、FAシステム事業が国内外の自動車関連、国内の半導体・工作機械関連、海外の有機EL・スマートフォン関連需要の停滞が継続。円高の影響や国内外のFA機器・加工機・数値制御装置などの減少により、受注高・売上高とも前年度を下回った。
自動車機器事業も車両電動化関連市場がグローバルで拡大したが、各国での新車販売が減速し、第4四半期には新型コロナウイルス感染症の影響も顕在化した。モーター・インバーターなどの車両電動化関連製品の販売は増加したが、その他の自動車用電装品の減少や円高の影響などにより、受注高・売上高とも前年度を下回ったことで、部門全体では、売上高は前期比8%減の1兆3494億円、営業利益も売上高の減少や機種構成の変動、成長事業への先行投資などにより、前期比52%減の689億円となった。
21年3月期は、売上高4兆1000億円(前期比8.1%減)、営業利益1200億円(同53.8%減)、純利益1000億円(同54.9%減)の見通し。
産業メカトロニクスの21年3月期は、売上高1兆4100億円(前期比4%増)、営業利益800億円(16%増)を見込んでいる。