FUJIは20年3月期連結決算を発表し、売上高は前年度比9.2%増の1409億6700万円、営業利益は15.3%減の195億7100万円、純利益は11.2%減の149億6300万円だった。既存のロボットソリューション事業が好調だった半面、価格競争の激化による売価下落等により増収減益となった。
セグメント別では、電子部品実装機械や半導体製造装置等のロボットソリューション事業は、売上高は14.5%増となる1277億6300万円で、営業利益は6.6%減の233億5300万円だった。中国・アジア向けのスマートフォンおよび次世代通信規格5G関連向け設備が引き続き堅調に推移した一方で、景気不透明感と新型コロナウイルス懸念から欧米での設備投資が軟調となった。
工作機械のマシンツール事業は、売上高が30.8%減の108億3900万円、営業損益は6億3600万円となった。米中貿易摩擦の激化による市場停滞に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による影響のため厳しい状況に直面し、主に北米、中国市場では販売台数が大きく減少した。
21年3月期見通しについて、売上高は1120億円、営業利益は90億円、純利益69億円と予想している。