戸上電機製作所の20年3月期連結決算は、売上高は前年比0.9%増の225億5200万円、営業利益は10.3%減の15億4800万円、純利益は10.1%減の11億5900万円の増収減益となった。
電磁開閉器は、売上高が11.1%増の42億4800万円。第3四半期までは国内の空調業界向け製品が堅調だったが、第4四半期に国内外ともに新型コロナウイルス感染拡大を受けて売上減となった。
電力会社向け配電自動化用子局は、一部の電力会社で需要が拡大して大幅な売上増となった。
配電用自動開閉器全体の売上高は1.7%減の97億1900万円。主力製品の波及事故防止機器(SOG開閉器)が、工場構内の設備更新で堅調に推移し、無電柱化の推進に伴う地中線用開閉器の需要も拡大して売上増。電力会社向け配電用自動開閉器は設備投資抑制の影響を受け売上減となった。
配電盤とシステム機器の売上高は10.6%減の35億5900万円。配電盤は大型案件が減少して売上減。システム機器は、電気工事関連の大型案件が寄与したが畜産クラスター事業関連の案件が減少して売上減となった。
21年3月期は、売上高217億2000万円(3.7%減)、営業利益117億円(24.4%減)、純利益98億円(15.5%減)の見込み。