システムの早期立ち上げ実現
ヤマハ発動機は5月14日から、ロボットコントローラ「RCX3シリーズ」用のサポートソフトウェア「RCX-Studio 2020」を発売する。
従来製品「RCX-Studio Pro」に、3Dシミュレータ機能やプログラムテンプレート(プログラム雛形自動生成機能)などの新機能を搭載し、よりユーザビリティを向上させた。
実際のロボットが無い状態でも、パソコンの画面上で設備のレイアウト検討やティーチング、プログラム作成、デバッグなどを行うことができ、ロボットシステムの早期立ち上げや作業者の負荷軽減を実現する。
3Dシミュレータ機能は、ロボットと周辺機器を3Dで表示しパソコン上でロボットの動作をシミュレーションする。ロボットの配置検討やティーチング、デバッグなどができ、設備稼働時にロボットと周辺機器が干渉しないかどうか、パソコン上で事前に確認できる。
プログラムテンプレート機能(プログラム雛形自動生成機能)は、ピック&プレイスやパレタイジング、塗布作業、ビジョンを使った各種作業など10種類のアプリケーションのプログラムテンプレートを搭載し、手順に従い操作していくだけでプログラムの雛形が自動生成される。コマンド入力が必要なく、プログラム作成の難易度が下がり、プログラム作成時間の大幅な短縮が可能となる。
カスタムウィンドウ作成機能は、操作盤などに表示するオペレータ向けのGUIを簡単に作成できる。オペレーションに必要な機能だけに絞りこみ、誤操作によるデータの消去や書き換えなどのトラブルを防ぎ、装置に合わせた操作画面の作成が可能となる。
価格は本体15万円と消費税1万5000円。1年間で8000ライセンスを目標とする。