立花エレテックの2020年3月期連結決算は、売上高が1705億4100万円で対前期比6.7%減、営業利益が60億3800万円で同8.5%減、経常利益が64億100万円で同9.0%減、当期純利益が43億9000万円で同10.5%減となった。
セグメント別売上高は、FAシステム事業が999億4600万円(前期比7.0%減)、半導体デバイス事業が479億7500万円(同11.3%減)、施設事業が179億700万円(同6.5%増)、その他事業が47億1100万円(同3.2%増)。このうち海外売上高は232億500万円(同3.0%減)。
FAシステムのFA機器は、国内建設需要の好調を受けて配電制御機器は堅調であったが、製造業は総じて低調に推移。中でも半導体製造装置、電子機器組立て関連の冷え込みにより、セットメーカーの設備投資が大きく低迷したことで、プログラマブルコントローラー、インバーター、ACサーボは減少。
産業機械では、工作機械、製造ライン向け自動化設備が増加したが、レーザー加工機、放電加工機は減少。産業デバイスコンポーネント分野では、タッチパネルモニターが堅調に推移し、Windows10の置換え需要によりパソコン及びPC周辺装置も伸長。また、前年の大口プラント案件で大きな更新工事が一巡した影響により、前期に比べて重電が減少した。
21年3月期業績は、新型コロナウイルス感染症の影響が不確定であるため未定。