因幡電機産業の2020年3月期連結決算は、売上高が2937億1700万円で対前期比5.5%増、営業利益が161億1100万円で同14.1%増、経常利益が163億5200万円で同13.0%増、当期純利益が115億6300万円で同22.2%増と増収増益になった。
セグメント別売上高は、電設資材事業が2024億4200万円(前期比6.9%増)、産業機器事業が307億3300万円(同4.0%減)、自社製品事業が605億4200万円(同6.1%増)。
電設資材は、東京オリンピック関連需要などを背景に電線ケーブル類の販売が増加したほか、西日本エリアで大型案件を受注したことなどで受配電設備や発電機の売り上げが好調に推移した。
産業機器は、人手不足に伴う省力化投資の拡大に伴い、ロボット関連やAGVの売り上げが増加したものの、製造業を中心とした設備投資の先送りで、制御機器及び電子部品の販売が減少した。
自社製品は、熱中症対策による学校空調の導入拡大を受け、被覆銅管が大幅な増収となり、空調配管化粧カバー「スリムダクトシリーズ」などの売り上げも伸長。21年3月期の業績は、新型コロナウイルス感染症拡大による企業活動の停滞の影響、特に建設工事や設備投資の先送りなどの影響が見通せないため未定。