横河ソリューションサービスは、医薬品工場における各工程の製造実行管理をシステム化した製造管理パッケージ「CIMVisionPharms(シムビジョンファームス)R10.00」を開発、5月20日から発売した。
CIMVisionPharmsは、1994年の発売以来、顧客ニーズに対応して機能強化を図ってきており、今回は製薬業界を取り巻くさまざまな環境の変化にも速やかに対応できるよう、システムの導入・更新期間の短縮を支援する機能などを追加した。
新製品は、製造実行管理のノウハウやニーズを反映し、工程ごとに標準化してパッケージ化したことにより、導入時などに機能を作り込む作業を削減し、工期短縮が可能となった。同パッケージを更新することで、法規制の変更に追従でき、バリデーション業務の負担も低減する。また、ITインフラ環境の変化にも対応できるよう、最新のOS環境への対応や、データベースサーバのリプレースやバージョンアップも容易に行うことができる。
効率的にマスター登録ができる登録ガイド機能も追加され、必須入力項目と関連データが、適切なデータ入力欄に登録されているかチェックする機能も装備。各種標準インターフェースに対応し、工場の各システムと接続することも可能。各設備の製造実績の収集や、生産パラメータの設定を行うこともできる。手順書に従って作業した様子の画像などと、製造記録を紐付けて一元管理する機能も追加した。