日本工作機械工業会は、2020年4月の受注確報を発表し、受注総額は561億4300万円と前年同月比から48%減となった。2010年1月以来、10年3カ月ぶりの600億円割れ。内需・外需ともに50%近くのダウンとなり、国内外で新型コロナウイルス感染拡大の影響した。
内需は17カ月連続の減少となり、13年1月以来の250億円割れとなる211億4900万円。国内の設備投資計画の延期や営業活動の自粛が大きく影響して全11業種で減少。一般機械が44%減の93億2600万円、自動車が44%減の48億6100万円、電機精密が48%減の22億1700万円と大幅減となった。
外需は4カ月連続減少となり、10年5カ月ぶりの350億円割れとなる349億9400万円だった。仕向地別では、アジアは35%減の176億7600万円だったが、中国では前月比ではプラスに転じ、2カ月連続で110億円を超えて感染拡大の影響が弱まってきた感が出てきている。ヨーロッパは66%減の53億5000万円、北米は41%減の117億7700万円となった。