新和工業(神戸市中央区)は、簡単な操作で導入が容易にできるサーモグラフィカメラシステム「SWS-5000J」を発売した。納入開始は2020年8月から。標準価格は78万円。
新製品は、サーモグラフィカメラと専用コントローラを接続するだけですぐに使用を開始できる。操作も専用のコントローラとキーボードを使って使用用途指示通りに行うだけと簡単。
異常温度検知時には、アラート/マーキング/温度を表示して外部インターフェイスに出力でき、3つの画面モード(サーモ/モノクロ/アニメーション)に切り替えできる。また、カメラ検知温度と実体温との補正が容易に行えるほか、検出エリア設定機能で誤検知を防止できる。さらに、画像記録機能で事後確認が可能なほか、ネットワークの拡張も可能。
同社では、従来サーモグラフィカメラシステムがパソコンをベースにしたものが多く、操作、メンテナンスなどで課題が多いことから、新製品ではパッケージ化して、Windowsのアップデート等のPCサポートを不要にした。
同社は、高性能な64ビットのヘテロ構成ARMプロセッサにオープンソース(Linux、ROS、OPEN CV)を組み合わせ、制御系から情報系まで幅広いシステムに対応可能な拡張性の高い「YAWARA」プラットホームを開発しており、サーモグラフィカメラシステムは応用製品の第1弾。今後、インテリジェントカメラ、ROS対応コントローラ、IoTサーバなどの製品展開を予定している。