経済産業省は、2050年に向けて日本がリソースを集中すべき重要な技術の研究開発の方向性と実施すべきことについて「産業技術ビジョン2020」としてまとめた。
2050年の日本について、世界のメガトレンドやSociety5.0実現に向けて知的資本の活用を基盤とする知的資本主義に移行しており、持続可能なグローバル・コモンズ(サイバー空間、リアル空間双方における人類の共有資産)を意識した価値観を国内外に提示し、技術や人材の集積、エコシステム形成における中心的存在として国際的に貢献している姿を目指すとしている。
そのためには3つのレイヤーで対応していく必要があり、レイヤー1として知的資本を生み出す「人」への投資の加速と知的資本の集積の仕組みづくりを行っていく。レイヤー2では、日本がこれまで行ってきた自前主義・技術至上主義から脱却し、オープンイノベーションを推進し、研究開発からビジネス展開を一気通貫でつなぐ戦略を重視する。レイヤー3では、知的資本主義経済を動かすデジタル技術、潜在性の大きいバイオ、あらゆる分野の基盤であるマテリアルテクノロジー、経済の負の側面を解決するエネルギー・環境テクノロジーの4分野にR&D投資を重点化して対応していくとしている。
経産省まとめ「産業技術ビジョン2020」公表、知的資本活用の準備必要
- 2020年6月17日
- FA業界・企業トピックス
- 産業技術ビジョン2020, 経済産業省
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