三菱電機は、列車統合管理システム(TCMS)の製品力強化などを目的に、フィンランドのエケ・エレクトロニクス社(EKE社)の株式34%を取得した。
鉄道分野では現在、IoTやビッグデータなどのデジタル技術の活用が進んでおり、世界最大の鉄道市場である欧州をはじめ、TCMSなどの鉄道車両用情報システムの重要性が高まっている。
1986年設立のEKE社は、TCMSやその周辺機器を製造・販売しており、欧州以外にも豊富な納入実績を持つ。
三菱電機はEKE社へ出資することで、海外向けTCMSの製品力強化と鉄道車両のCBMへの支援システムの技術確立を目指し、両社の販路やノウハウの活用によって海外向け鉄道車両用情報システム事業の拡大を図るとしている。EKE社の2019年度の売上高は約20億円、従業員数は90人(19年12月末時点)。