キャリー活用、作業時間60%減
経済産業省は、国内におけるサプライチェーン全体の最適化に向け、製造メーカー(製)・卸売業(配)・小売業(販)各層の協力のもと、優れた取り組みを行った企業を表彰する「サプライチェーン イノベーション大賞」について、2020年の受賞者を発表した。
サプライチェーンイノベーション大賞は、PALTACと薬王堂、ユニ・チャームの3社連名で選ばれ、優秀賞はサントリー食品インターナショナル、加藤産業、セブン-イレブン・ジャパンが選出された。
卸売りとなるPALTACと小売りの薬王堂、製造メーカーのユニ・チャームの取り組みは、トラック事業者も含めた製造・配送・販売が連携した「業界初、キャリーを活用した一貫ユニットロード化改善事例」。荷物の積み込み・積み下ろし業務負荷の高さに対し、メーカーの出荷段階から小売店に届くまで一つのキャリーの使用に統合し、積替えの手間をなくしたことに加え、軽量・小型・小分けが可能になり、さらに車輪付きキャリーで移動時の作業負荷も減らした。結果として、作業時間が450分から175分に削減でき、60%削減を実現した。