アズビルは、室内の気圧を制御することにより、感染症対応病室に切り替えることができる「パンデミック対応空調システム」のソリューション事業を強化する。
感染症患者専用の病室は、汚染空気が外部に漏れないように低い気圧の「陰圧」にして、気流を廊下から室内に向くように制御し、かつ換気量を増やす必要がある。
パンデミック対応空調システムは、同社の風量制御バルブ「InfilexVN」を活用したシステムで、室圧のスムーズな切り替えと安定した室圧環境の維持を実現。気流方向と流入風量が常に一定のため、他の区域に空気が漏れることがなく、交差汚染を防ぐことができる。平常時の一般病室を、感染症対応時にはパソコンの画面から「パンデミック空調モード」へ切り替えて「陰圧化」と「換気量拡大」を図り、感染症病室としての利用が可能となる。
同社はこれまで、研究室や実験室向けのシステムとして販売してきたが、今般の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国の医療施設向けに合わせたシステムとして提案をさらに強化するとしている。