オムロンは、除菌ロボットを開発する世界各地のパートナー企業に同社のモバイルロボットを提供し、感染症の拡大防止に取り組んでいることを発表した。
現在、感染症拡大防止に向けた消毒や除菌のニーズが高まっているが、人手不足や消毒作業による2次感染のリスク、吸入毒性の危険性などから、ロボット導入の拡大が見込まれている。
同社は、フランスやシンガポール、カナダなど、世界各国の紫外線(UVC)光照射器ロボットを開発するパートナー企業に、モバイルロボット「LDシリーズ」を提供しており、既に10カ国以上で導入されている。同製品に安全機器や制御機器を組み合わせ、照射する場所やルート、時間を設定することで、病院やオフィス、学校などの公共スペースを効率的に、自動でUVC光を照射して回ることが可能となる。
同製品は、従来のAGVとは異なり、自律的に障害物を避けて走行できるため、室内のレイアウト変更などが不要で簡単に導入が可能。同社の管理ソフトウエアによって、施設内で複数のモバイルロボットを自律走行させることもできる。