NTTドコモとシナプスイノベーション、ブレインズテクノロジーは、機器の故障予兆の検知や生産品検品の自動化など製造現場の生産性向上を目的に、5Gにも対応した製造機器一括分析ソリューション「FAAP」を提供開始する。
同ソリューションは、工場内のロボット、制御機器、センサー、カメラなど多様な現場機器から取得したデータをリアルタイムに収集、クラウド上でAI分析・判定、判定結果を現場にフィードバックし、機器の故障時期の予測や生産品の不良検知を自動化するソリューション。
シナプスイノベーションが構築したシステムを利用してデータを収集し、ドコモネットワークに設置した低遅延、高セキュリティなどMECの特徴を持つクラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」にデータを送信。
さらにブレインズテクノロジー「Impulse」を活用して、取得した膨大な現場機器データから製造現場の要望に最適なAIモデルを生成する。
これにより故障・メンテンナンスによる機器の稼働率低下の抑制や人手に頼る生産品の検品作業の自動化が可能となり、工場における生産性の向上、人手不足の解消や技能の平準化を実現する。
ソリューション設計に加え、データ収集に必要な機器の手配・接続確認、通信環境・クラウド・通知用アプリケーションの提供などシステム構築・運用ならびに保守までをドコモがトータルで提供し、導入までの時間を短縮しコストを削減でき、運用開始後もソリューションに係る現場稼働が不要になる。
4G(LTE)ネットワークで利用可能できるが、5Gの高速・大容量なネットワークを利用することで、より大容量の画像分析が可能になる。