横河電機は、インドにおける事業拡大を加速するため、「日印ファンド・オブ・ファンズ」(日印ファンド)に出資する契約を行った。優れたインドのスタートアップ企業とのオープンイノベーションへの取り組みを進めることで、先端技術や情報を早い段階で取得して新規事業開発につなげる。
同社はインドで、デジタルトランスフォーメーション(DX)による既存事業の変革に加え、今後はバイオテクノロジー、ライフサイエンス、水、海洋や宇宙分野での新規市場開拓に注力。今回の投資は数百社の優れたスタートアップ企業の最新情報の入手、アライアンスの機会創出、既存事業の変革、新市場の開拓、および先端技術獲得によるイノベーションの促進を期待している。
活動は子会社のヨコガワ・テクノロジー・ソリューション・インドがスタートアップ企業と連携し、グループ全体で推進していく。
同社の阿部剛士常務執行役員マーケティング本部長は「コアビジネスであるインダストリアルオートメーション(IA)領域のみならず、新しいチャレンジであるライフイノベーション領域で、インドをはじめとする世界にむけてDXによるイノベーション創出を加速させる」と語っている。
日印ファンドは、両国首相の奨励・支援のもと「日印デジタル・パートナーシップ」協力合意の一環としてファンド・オブ・ファンズ形式で組成された。