THKは、国内一貫生産を行う独自開発の自律搬送ロボット「Lifter付きSEED-Mover」の受注を開始し、これに先立って7月から、JR高輪ゲートウェイ駅構内(通常非公開エリア)にて、実証実験を始めた。
同ロボットは、自律型の走行台車と昇降するリフターを組み合わせた自律搬送ロボットで、走行は狭い場所でも全方向移動、360度旋回が可能。
人と安心して共存できるよう、歩行者とほぼ同スピードで走行し、走行経路で障害物や人を検知すると、停止して衝突を回避する設計となっている。リフターは搬送物の昇降と、前後の引き出し動作が可能。
高輪ゲートウェイでの活用例は、リフターに積載した飲料を指定の場所へ搬送し、受け取る人の取りやすい位置に合わせてリフターが高さ調整を行うサービスなどを行う。昨今の人手不足や、感染症予防のため人同士の接触を減らすなどの社会的課題の解決に貢献する。
外食産業のほか、オフィス内での配送台車など、用途に合わせたカスタマイズが可能。