日東工業は、静岡県の久能山東照宮に同社の「放電検出ユニット(スパーテクト)」と「感震ブレーカ」を寄進した。コンセントなどの火花による火災の防止に役立ててもらう。
久能山東照宮は、徳川家康をまつる霊廟として創建されたもので、1617年に建立された本殿、石の間、拝殿は国宝で、洗練されたデザインをもつ権現造りの社殿になっている。
これらを火災から守るため、電気を供給する分電盤など9カ所に火花放電を検出し電気火災の未然防止に貢献する「放電検出ユニット」9台を設置した。放電検出ユニットは、壁内配線や延長コードなど目に見えにくい箇所で発生した火花放電を検出できる。
また、大地震による電気復旧時に発生する通電火災を防ぐ有効手段である「感震ブレーカ」も4台設置した。
さらに、IoTを活用して各建物の地震の揺れ(震度3以上)と火花放電のデータをメールで送受信し、迅速な状況の把握、今後の防災政策に活用できるシステムの検証も行う。
同社では、今後も放電検出ユニットと感震ブレーカの普及を通して、電気火災を未然に防止、歴史ある建造物などの保全、継承に結びつけていく。