APACが主戦場
グローバルインフォメーションが取り扱うMarketsandMarketsの市場レポート「工業用制御装置およびファクトリーオートメーション市場-ソリューション、構成品目、利用業種、地域別:2025年までの世界市場予測」によると、産業用制御装置・ファクトリーオートメーション市場は、2020年の1518億ドルから2025年には2293億ドルに達し、年平均成長率8.6%で拡大すると予測されている。
産業オートメーションと資源の最適な利用、製造業における実現技術の利用、産業用ロボットとして協働ロボットの採用、人口増に向けた大量生産に伴うコネクテッドエンタープライズの登場、産業オートメーションの採用に向けた政府の取り組みなどが市場の成長要因となる。
産業プロセス別では、鉱業と金属産業が最も高い成長率を示すと予想。金属産業は研削、フライス、スピニング、鍛造などの金属加工プロセスを提供し、鉱業の採掘作業は遠隔地の危険な場所での実行、管理が困難となっている。金属加工に使用される機械は、正確な速度とトルク制御を提供するドライブと、プロセスに柔軟性を提供するPLCによって駆動される金属の正確かつ迅速な移動を必要とする。この分野での自動化の採用により、生産性の向上、安全性の確保、摩耗の最小化、信頼性や品質の向上を実現する。
地域別では、中国やASEANを含めたAPACが産業制御・ファクトリーオートメーション市場で引き続き最大のシェアを占める。中国は製造業に自動化技術を導入して革新的な実践に取り組むと同時に、研究機関や企業が協力して製造プロセスの改善を図っています。さらに政府の産業政策の主眼として産業の知性化と情報の統合が推し進められている。
APACでの主要プレーヤーは、日本の三菱電機、オムロン、横河電機、ファナック、安川電機、富士電機。トヨタ、ホンダ、スズキなどの日本企業は、ロボット、センサー、無線技術、マシンビジョンシステムを製造するためのスマート工場を開発し、この需要は日本の産業制御とファクトリーオートメーション市場の成長を後押しするとしている。
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