IoTによる生産能力の可視化、”工場コックピット化”への第一歩
製造業向けIT/IoTソリューションを展開するシナプスイノベーション(大阪市北区)は、withコロナ時代の製造業の課題である「働き方改革」「作業改善による省人化」「生産計画の精緻化」を支援するライン分析改善パッケージ「UMKaizen(ユーエムカイゼン)」を、8月3日に販売開始した。初期費用は300万円~、年間費用は20万円~。
UMKaizenを販売する社会背景
現在、日本の製造業は、新型コロナウイルスの蔓延による変革期を迎えており、巣ごもり需要拡大などによる需要・供給の複雑化や、働き方改革などへの対応が急務となっている。
これまでの生産計画や作業改善は、ベテランの勘や経験に頼ったものが多いが、今後は、作業者の人数や配置の状況変化に迅速な対応が必要となり、「製品ひとつあたり何秒で生産できるか」を正しく、早く把握し、生産計画や改善をすることが重要な課題となっている。
UMKaizenの特長
UMKaizenは、同社が開発したオールインワンIoTパッケージで、PC・カメラ・スイッチ・ソフトウェアがセットになっており、また生産ラインに簡単に後付けすることができる。
各工程にかかる時間(サイクルタイム:CT)の測定、CTごとの録画のほか、作業者別CT、時間別出来高、ラインバランスのグラフ化を一括で行える、世界初(同社調べ、2020年7月28日時点)のパッケージ製品となっている。
UMKaizenの導入効果 ― コロナ対策に有効
・生産ラインの状況を遠隔で確認でき、改善指示、作業報告などもグラフや動画を用いて電子化できるため、作業者と管理者の密接を避けつつ現場改善が可能
・精緻なCTを計測できるため生産計画と実績の差異が生じにくくなり、需要の変化に対応
・作業者の正しい動きとミスのある動きを動画で比較でき、遠隔や在宅でも効率的な教育ができる
・常に現場で立ち合いを行わなくとも、ボトルネック工程を見つけることができ、原因を簡単に発見することが可能
・移動、出張することなく、複数の生産ラインの状況を把握し、課題を発見することができる
利用イメージ
▼現場のイメージ
▼システム上の表示
画面サンプル
▼ラインバランス分析
▼サイクルタイム分析
ウェビナー開催
同社では下記日程で、ライン分析改善パッケージ「UMKaizen」の紹介ウェビナーを開催。
セミナータイトル:withコロナ時代のカギを握る『クラウドIoT』の活用ポイントセミナー
形式:動画配信
公開期間中、パソコン、タブレット、スマートフォンのブラウザから視聴可能
(アプリ等のインストールは不要です)
公開期間:2020年8月6日(木)~ 2020年8月21日(金)
定員:無制限
セミナー詳細:https://www.synapse-i.jp/seminars/cloudiot