▶︎三菱自動車工業
岡山県倉敷市の水島製作所に、新型の軽電気自動車を生産するための設備投資を2020年8月から開始する。投資規模は総額約80億円。
投資内容は、①新たに採用する駆動用バッテリーの組立設備および検査設備の新設 ②駆動用バッテリーケースの内製化に伴うプレス・溶接組立・塗装設備の増設 ③EVプラットフォーム製造に対応するためのライン増設などを予定。アライアンスを組む日産自動車も投資額の一部を負担する。
▶︎AGC
グループ会社のAGCエレクトロニクス(福島県郡山市)において、EUV露光用フォトマスクブランクスの供給体制を大幅に増強することを決め、建屋拡張を含めた増強工事を実施する。
IoTやAI、5Gなどの本格普及を迎え、計算処理の高速化やデータの大容量化、高集積化に対応するために半導体チップ回路パターンの微細化が必要とされている中、最先端の微細化技術としてEUV露光技術が注目されている。今後のさらなる市場の伸長に対応するため、供給体制の増強を決定した。
着工は2020年10月、生産開始は22年を予定。
▶︎日本精工
藤沢工場(神奈川県藤沢市)の熱処理工程の一部を、グループ会社であるNSK富山へ移管するに伴い、NSK富山高岡工場(富山県高岡市)に新工場を増設した。
藤沢工場は産業機械軸受の旋削から熱処理、研削、組立まで一貫生産を行っており、NSK富山は風力発電や鉄鋼向けなどの大形軸受の鍛造や旋削を行っている。今回、地震や洪水などの災害時のリスク回避と、NSK富山における大形軸受の生産強化のため移管を実施した。
建築面積は3641平方メートル、投資金額は約30億円。
▶︎アサヒビール
アサヒビール博多工場(福岡市)にビールテイスト清涼飲料の製造設備を新設する。今回の新設により、同工場は「アサヒドライゼロ」など年間約100万箱のビールテイスト清涼飲料の製造が可能となる。現在、福島工場、茨城工場、吹田工場でビールテイスト清涼飲料を製造しているが、博多工場でも製造を開始することで、生産物流体制の平準化やトラック輸送距離の短縮により、年間のCO2排出量が約560トン 削減できると試算している。
着工は2020年8月、稼働は21年5月を予定。設備投資額は31億円。