NTTドコモは、中小製造業とものづくり企業をマッチングさせる「製造業受発注マッチングプラットフォーム」のトライアルサービスを8月3日から開始した。地域経済を支える中小製造業の取引を支援し地方創生につなげることを目的に、2021年春の商用化を目指すとしている。
同プラットフォームは、受注側の企業が事前に登録した、自社で製造可能な加工や素材・サイズ・保有設備などのデータと、発注側企業の要件とをAIを使用してマッチングを行い、発注から支払いまで一連の取引をサポートするサービス。受注側は自社の強みを生かせる案件を全国から獲得することができ、発注側は要件に合った高い技術力を持つ企業を見つけ発注することができる。
インターネット上で実際の取引ができ、不明点などはチャット機能を用いて直接確認が可能。支払いや請求はNTTドコモがまとめて行い、個社ごとの口座登録や契約書の取り交わしなどが不要。支払いを早期に受けられる「早期現金化機能」についても、商用化に向けて開発検討中という。
対象となるマッチングは、加工組立型産業、図面を用いてオーダーメイドの部品加工を依頼する案件、試作品や少量生産品の発注、フライス、旋盤、研削、放電、板金、3Dプリンターによる加工など。