オムロンは、ロボットと制御機器を統合制御する、世界初「ロボット統合コントローラ」を7月31日からグローバルで発売開始した。
通常、生産設備を構成するロボットとセンサなどの制御機器はそれぞれ別のコントローラで制御されているため、各種機器間のスピードやタイミングを連携させる制御が困難であり、複雑な作業を自動化することが難しい。また、設備の構築プロセスでは設備を立ち上げた後、現場での調整が必要となり、後戻りや仕様変更など膨大な工数が必要となる。
新製品は、PLC、モーション、ロボット制御をOneコントローラで統合制御することにより、微妙な角度や力の入れ具合を探りながら行う挿入や組み付けなど、人にしかできなかった作業の自動化を実現する。
また、ロボットとマシン制御のプログラミング言語を汎用的なIEC言語に統一しており、1つのソフトウエア統合開発環境上で簡単にシミュレーションが行える。PLCのエンジニアもロボット制御を設計することが可能となる。
3D動作シミュレーションやオフラインティーチングによって、設備立ち上げ前に動作や生産能力を見える化し、工程設計や動作検証の工数削減ができ、さらに、バーチャル環境下とリアル環境の生産設備を接続することで、リモートでの設備立ち上げ、メンテナンスも可能となる。