アズビルのタイ現地法人、アズビルタイランド(バンコク)は、タイ・ラヨーン県に「ソリューション&テクノロジーセンター」を開設した。
同センターのデモルームでは、同社の最新技術を実際の製品に触れながら体感でき、またアズビルグループで最大規模の調節弁整備施設も併設しており、自社・他社製を問わず年間1万台規模の整備が可能になっている。
さらに、広くアズビルのケイパビリティを訴求することで顧客開拓を進めながら、シンガポールのアズビルの東南アジア戦略企画推進室とも連携し、将来的には東南アジア全体へグローバルに事業を展開していく。
今後は、この施設を研究拠点としても活用し、大学をはじめとした教育機関・研究機関との協働などによって、開発機能のさらなる強化を図り、新技術・新製品の創出へと結びつけていく方針。
タイ・ラヨーン県は、東南アジアでも有数のコンビナート地区で、タイ産業界が進めるタイランド4.0という名の下で、政府主導で積極的な技術展開が図られている。プラントや工場では、安定した稼働と保全の効率化のため、プロセスの異常をより速く検知して対応する予知保全を進め、定期保守のコスト削減や突発的な故障を回避したいというニーズがある。
同社では、IoT・AIを活用し、プロセス制御における未来予測、異常予兆検知のソリューションを提案や、調節弁の製造企業としてのノウハウと最新のデジタル技術を融合した調節弁の診断サービスも行って、こうしたニーズに応えていく。