工場新設・増設情報 8月第4週 ブラザー工業、三谷産業、技研製作所、クボタ

【国内】

▶︎ブラザー工業
同社港工場の隣接地(名古屋市)に新倉庫を建設する。今後、産業領域を中心とする同社のビジネス拡大に伴い、製品や部品の保管需要の増加が予想されることから、新倉庫の建設を決定。新倉庫は、プラットフォームを備えた施設とし、荷物の積み下ろし作業を容易に行うことができ、作業の効率化を実現するとしている。

延床面積は約1万平方メートル(2階建て)、総事業費は約20億円。着工は2021年1月、完成は同年10月を予定。

新倉庫完成予想イメージ

 

▶︎三谷産業
同社のグループ会社で、主に北陸で化学品やLPガス・石油製品などの販売を行う三谷産業イー・シーが、石川県金沢市に化学品の受託加工機能と物流倉庫機能を持つ「製造・物流センター」を新設する。原料の調達や製品の納品に伴う物流を担うとともに、顧客における製造工程の一部(原材料の荷姿変更、乾燥、粉砕、溶解、ブレンド加工など)の受託加工にも対応する。

敷地面積は約4246平方メートル、竣工は2021年2月を予定。

 

【海外】

▶︎技研製作所
2019年10月から建設を進めていた、グループ企業のGiken Europe(オランダ)の新工場と事務所棟が完成し、稼働を開始した。新工場の面積は隣接する既存工場の1.8倍で、回転切削圧入機など大型機の整備・保管に対応できる工場と、研修施設を備えた事務所棟を敷地内に新築した。実機?のショールームスペースや「圧入トレーニングセンター」を新設し、機械操作やメンテナンス技術の研修も行える。

建設面積は、新工場が2811平方メートル、新事務所棟は342平方メートル(2階建て)。

 

▶︎クボタ
米国子会社のGreat Plains Manufacturing(GPM)が、米国カンザス州に生産拠点を新設し、2022年9月から量産を開始する予定。現在、堺製造所(大阪府堺市)で生産している北米市場向けの小型建設機械「コンパクトトラックローダー」の生産の一部を米国に移管する。

北米向けの小型建設機械は大半をこれまで日本国内で生産しているが、消費地の米国で生産することで、リードタイムの短縮や為替リスクの低減、さらにGPM社内で製造することで、作業機器との連携をさらに高度化することを狙いとしている。

土地面積は64万7000平方メートル、建屋は7万4000平方メートル、投資額は約56億円。生産台数は23年に3000台を予定。

コンパクトトラックローダー

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