リーマンショック後と同等
日本工作機械工業会は、2020年上期(1-6月)の受注実績をまとめた。受注総額は4100億2000万円で、前年同期比39.9%のマイナスとなった。上期としては10年ぶり、下期を含めた半期ベースでは20半期ぶりの5000億円割れとなり、リーマンショック後の水準まで落ち込んでいる。
内需は、1585億3200万円で40.5%減。年初は月別で300億円前後で推移していたが、4月以降新型コロナウイルスにともなう緊急事態宣言が出されるなど影響が大きく、設備投資の減退と営業活動の停滞からひと月あたり200億円前後まで落ち込んだ。
業種別では、全11業種全てで前年同期から大きくマイナス。特に自動車は49.8%減の394億6600万円、航空・造船・輸送用機械は51.9%減の59億7600万円、一般機械も39.1%減の661億2900万円となるなど大きな落ち込みとなった。
外需は、2514億8800万円で39.5%減。1月は500億円を超えていたが、感染が中国から欧米へと拡大して5月まで前月比マイナスが続いた。6月に底を打ったが、450億円にとどまり、中国以外も低迷が続いている。中国は前期比プラスに転じ、3月以降は中国政府の政策的下支えにより受注増の気配となっている。