▶︎シャープ
ジャパンディスプレイ白山工場(石川県白山市)を取得することを発表した。シャープは先端技術を生かした高付加価値な応用商品を作り続けることでディスプレイ事業の拡大を行っているが、今回この一環として、次世代ディスプレイの将来展開など、さまざまな観点から検討した結果、白山工場を取得する。
敷地面積は14万3051平方メートル、取得価格は約412億2300万円。
▶︎積水化学工業
メディカル事業の国内外主力2工場に総額約60億円を投じ、生産設備を増強する。同社は「検査事業」と「医療事業(医薬・創薬支援・酵素)」の2事業を軸にライフサイエンス分野の拡大に注力しており、今回の増強により、各種医薬品の原料・原薬の受託製造を行う体制を整え、「医療事業」を強化していく。
①積水メディカル岩手工場(岩手県八幡平市)に、中間体製造棟を新たに建設。投資額は約40億円、着工は2020年8月、稼働時期は23年3月を予定。
②SEKISUI DIAGNOSTI
CS(英国ケント州)に、微生物タンパク質培養・精製室を新設。投資額は約20億円、着工は20年7月、稼働時期は22年9月を予定。
▶︎キリンビール
RTD(Ready to Drink:栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料)製品の販売数量の増加に備え、キリンビール仙台工場(宮城県仙台市)に、RTDの製造ラインを新設する。
RTD市場はユーザーの嗜好の多様化などにより拡大傾向が続いており、2020年10月の酒税改正以降、さらにこの傾向が強まると予想されている。新製造設備での製造対象は「氷結」「キリン・ザ・ストロング」「本搾り」などで、製造能力は年間約14万キロリットルの見込み。
投資額は約75億円、稼働開始は2022年2月を予定。
▶︎明治
十勝工場(北海道河西郡)で、同社初となるフレッシュモッツァレラチーズの生産ラインを新設し、2020年8月下旬から生産を開始した。
国内のチーズ市場は年々伸長しており、2019年度の国内チーズ消費量は過去最高となった背景の中、同社では新たなナチュラルチーズとなるフレッシュモッツァレラチーズを展開するため、約30億円を投資して新生産ラインを設置した。
▶︎ミツトヨ
連結子会社の高知ミツトヨが、移転を伴う工場の拡充を行うことを発表した。移転先は高知県香南市(川谷刈谷工場用地)で、敷地面積は約3万3834平方メートル。建物面積は6800平方メートルを予定しており、現状の約2.6倍になる。生産は、マイクロメータヘッドおよびマイクロメータ部品。
稼働開始時期は2022年10月を予定。
▶︎味の素
2017年から建設を進めていた味の素食品三重工場(三重県四日市市)が竣工し、20年10月から本格稼働を開始する。新工場では、今年で50周年を迎えるロングセラー商品の「ほんだし」と、サプリメントの製造・包装の一貫生産を行う。2021年春には一般見学(「ほんだし」見学コース)を開始する予定。
延床面積は1万6697平方メートル(4階建て)、投資額は約150億円。