オムロンは、組み込み型3D TOFセンサモジュール「B5Lシリーズ」を、9月1日から国内で販売開始した。10月1日からグローバルで発売する。
近年、使用が広がっている自律走行ロボットには、人や障害物、段差などの周囲の状況を3次元で正確に把握する3D視覚センサが必要だが、これまで主に使用されているカメラや2D LiDARは検出範囲が限られるため、複数の機器を組み合わせる必要があり、構造が複雑化するという課題があった。
新製品は、0.5〜4.0メートルの近距離で、広範囲の人や物との距離をリアルタイムで測定できる3Dセンサモジュール。検出原理にはTime of Flight(ToF)を採用しているが、独自の光学設計技術によって、ToFの弱点であった太陽光下でも安定した検出を実現する。
補正済みの信号出力で±2%(検出距離2メートル)の高精度と、独自の回路設計と放熱設計により連続駆動5年相当の長寿命を備え、機器組み込み用途に最適化された仕様となっている。
また、温度補正機能などを内部搭載して設計者側の補正処理を不要とするなど、さまざまな用途で活用される自律走行ロボットなどの機器への搭載が容易。相互干渉防止機能を備え、ロボットなど複数台を同時に使用するアプリケーションに適している。