オムロン ソーシアルソリューションズは、多回路の電力計測・ロギング・ネットワーク通信を1台で可能にする電力量モニタ&ロガー「KM-D1」を9月1日に発売した。
製造現場やオフィスビル、商業施設などで省エネの取り組みを始める際には、まずエネルギー削減の見込みを測定する省エネ診断や「お試し計測」を行い、その結果をもとに本格的な省エネ対策に取り組む必要がある。
このお試し計測では電力量モニタ単体での「ロギング」機能、本格運用で計測範囲を拡張する際には「多回路の計測」や「上位システムとの通信」などの機能が求められるが、従来、これらの機能を本体1台であわせ持つ製品がなく、都度、電力量モニタを置き換えて構成を変更する負担があった。
新製品は、業界初となる本体1台に最大4回路の多回路計測と、ロギング、上位通信機能を搭載した電力量モニタ&ロガー。本体と下位に接続した機器を1/5/10/30/60分間隔で内部メモリにロギングでき、計測データはCSV形式でSDカードに記録が可能。
上位通信にはLANポート(Modbus/TCP、FTP通信)を装備し、下位に電力量モニタや漏電計測用の「KM-N1/KM50-C/KE1」を最大15回路まで接続できる。