日東工業は、静岡県の国宝「久能山東照宮」に同社の「放電検出ユニット(スパーテクト)」と「感震ブレーカ」をこのほど設置した。コンセントなどの火花による火災の防止に役立ててもらうため、寄進した。
久能山東照宮は、本殿、石の間、拝殿が国宝で、洗練されたデザインを持つ貴重な権現造りの社殿。これらを火災から守るため、火花放電を検出できる放電検出ユニット9台と通電火災を未然に防ぐ感震ブレーカ4台を設置した。
IoTを活用して各建物の地震の揺れ(震度3以上)と火花放電のデータをメールで送受信し、迅速な状況の把握、今後の防災政策に活用できるシステムの検証も開始した。
久能山東照宮では「山の上にあるため、山火事から建物を守る備えを進めているが、電気が原因による火災も怖いと思っていたので非常にありがたい。特に壁内配線など目に見えない部分を監視できるのが安心」(落合偉洲宮司)と感謝している。