IDECは、機械・装置の権限管理や生産現場の履歴管理が可能なφ22スマートRFIDリーダ「KW2D形」を、9月7日からグローバルで発売した。
近年、生産現場では各種機械設備を操作する際に、個人認証による操作制限や、履歴を残す要求が増えている。
入退室管理など履歴を電子化
新製品は、社員証などのICカードや、鍵の代わりとして欧州で広く使われているKEYFOBタグの読み取りができるRFIDリーダ。パネル面高さ9ミリメートル、奥行48.5ミリメートルのコンパクトデザインで、φ22ミリメートルの穴があればそのまま既存パネルに取り付けが可能。
パネルに取り付けたら作業者のICカードを登録し、機械操作時にはICカードをかざすと、権限のある作業者だけが操作できるため、担当者以外の不用意な操作や設定変更を防ぐことができる。また、現場での入退室管理や、上位機器との組み合わせにより、時刻や作業内容と作業者のデータを紐付けすることで検査作業を電子化し、確実なトレーサビリティとペーパーレス化を行うことも可能。
Ethernetポート搭載で、プログラマブルコントローラやプログラマブル表示器などの上位機器と接続が容易となっている。
保護構造IP65F/IP67Fで、水や油がかかる環境下でも使用でき、金属パネルへの取り付けにも対応。標準形とKEYFOBタブを固定できるホルダ形の2機種をラインアップ。
▼光と音で読み取り結果を知らせる「KW2D形」