ハイテクインター(東京都渋谷区)の扱う4.9GHz屋外用長距離無線機器「PTP670シリーズ」は、全国的に通信キャリアや地方自治体に利用されている。
昨今、新型コロナウイルスの影響で日本全国からテレワークを実現したいというニーズが増えているが、離島や山間部では回線が細く、光ファイバーを敷設したくても山間部では「物理的にケーブル敷設ができない」、離島では「海底ケーブルを引くため数億円規模の莫大な費用が掛かる」などの問題がある。
同社は、屋外用長距離無線「PTP670シリーズ」の発売開始以来、こうした課題を解決してきており、同シリーズは「時間と費用を掛けずにネットワーク構築が可能」な屋外用4.9GHz長距離無線ブリッジとなっている。
同製品は、通常のWiFiとは電波干渉しない4.9GHz帯を使用しているため、干渉を気にすることなく安定した伝送が可能。−30~+60℃の広い動作温度に加え、IP67(防水防塵塩害仕様)に対応しているため、離島や山間部などでの気象条件や塩害などの厳しい屋外環境下でも使用できる。
また、最高通信速度は200Mbpsで、他社製品の4倍の性能を実現。最大50㎞以上での通信が可能であり、電波が海面や山肌に反射して受信レベルが変動してしまう状況下でも、独自の変調方式により安定した高速長距離通信が可能となる。
製品特長
「PTP 670シリーズ」は、4.9GHz帯に対応した屋外用長距離無線ブリッジ。-30~+60℃の広い動作温度に対応しており、温度条件の厳しい場所への設置が可能。用途によって、機種を選ぶことができる。
PTP 670-I 4.9GHz 無線アクセス機器本体(23dBi アンテナ内蔵)
●さらに長距離通信が可能なハイパワー機
●最大送信出力:14dBm
●アンテナ利得:23dBi
用途:離島間通信
PTP 670-C-H 4.9GHz 無線アクセス機器本体(アンテナ外付け)
●最大送信出力:14dBm/8dBm
●アンテナ利得:23±1dBi/29±1dBi
●スペースダイバーシティ対応:外付けアンテナ2台必要
用途:海上間通信
■製品仕様
・使用周波数 4.910~4.990GHz
・周波数帯域幅 5MHz/10MHz/20MHz
・防水防塵仕様 IP67 以上
・スループット 最大200Mbps
・指向範囲 水平面10°/垂直面10°(3dB 幅)
・電源 PoE+
・アンテナ利得 23dBi
・動作温度 -30~+60℃
・寸法 (W)305mm×(H)338mm×(D)61mm 内
・重量 3.3kg(取付け金具を含む)
●IP67 防水防塵耐重塩害に対応(塩水噴霧試験※実施済み)
●HCMP(High-capacity multipoint)機能を搭載し、1:8 までのポイント to マルチポイント通信が可能
〜4.9GHz 運用についての注意事項〜
運用にあたり無線局の登録、第3級陸上特殊無線技士以上の資格が必要。
沖縄県での5GHz 無線アクセスシステム(4.9GHz 帯を使用する無線機器)の運用に関しては、別途問い合わせを。
◎導入実績
・某通信キャリアが全国の離島や山間部で基地局間のバックアップ回線として活用
・九州の自治体が離島間でケーブルテレビ映像配信とインターネットサービス提供用として活用
・東海地方の自治体が防災無線の置き換えとして活用