IDECは、2020年1月から発売を開始したHWシリーズ・CWシリーズのPush-in接続方式の押ボタンスイッチ・表示灯が、公益財団法人日本デザイン振興会が運営する「2020年度グッドデザイン賞」を受賞した。
HWシリーズ・CWシリーズのPush-in接続方式の押ボタンスイッチ・表示灯
同製品は、Push-in接続方式を採用することで、配線時間55%、スペース50%の省工数・省スペースを実現するとともに、デザイン性や安全面にも配慮。
また、1つで6色を表現することができる演色性の高いLED球を開発し、世界で初めてスイッチと表示灯に搭載したことで、現場のLED球在庫とメンテナンス工数の削減が可能となった。
HWシリーズの日本向けの一部製品では、カラーユニバーサルデザインにも対応し、色覚の個人差を問わない安全に配慮した製品となっている。
審査員評価コメント
配線作業の効率化というエンドユーザーではなく、作業者目線での課題に着目した開発が評価された。そして、解決案としてネジをなくす発想は、確実な固定を考えると避けたくなるものだが、結果は高いレベルで実現し、作業効率とスペース効率の両方を同時に解決する高いイノベーションとなっている。
参考:グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度。単に美しさを競うデザインコンペではなく、「優れたデザイン」を社会に普及させていくことで、生活をより豊かにすることと、産業の発展とを同時に後押ししようとする活動である。
国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞であり、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、産業と生活を結ぶ信頼のマークとして広く親しまれている。