富士通とファナック、NTTコミュニケーションズは、メーカーや商社、システムインテグレーター、機械・装置を利用するユーザー企業など、製造業・ものづくり業界に関わる企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現を下支えするサービスを提供する新会社「株式会社DUCNET(ディーユーシーネット)」を11月に設立する。
代表取締役は富士通COLMINA事業本部戦略企画統括部シニアディレクター田中隆之氏が就任する。
新会社は、どの製造業・ものづくり企業にも共通する、DXを実現するのに必要なインフラや基本機能、ツールがそろった場所をクラウド上に設け、それを各社にテナントとして貸し出す事業からスタート。そこでは堅牢なセキュリティのほか、IoTやAI活用のための便利ツールも用意し、DXの運用面もサポート。
さらにEコマースの仕組みも提供し、各社は独自に開発したソフトウエアやサービスなどを顧客に販売することもできるようになる。
それまで企業がそれぞれに整備する必要があったDXの環境構築の手間をなくすことで、自社の強みや付加価値など競争領域の開発・提供力の強化と、サブスクリプションなど新しいサービス・事業展開を後押しする。