シュナイダーエレクトリックは、幅広い容量帯を提供でき、製造現場向けに最適な三相UPS(無停電電源装置)「Galaxy VS」を11月から発売開始する。
同製品は、「ダブルコンバージョン」モードで最大97%、「ECOnversionモード」では最大99%の運転効率で運用ができ、電力損失の最小化と、二酸化炭素排出量の大幅な低減を実現。一般的な運転効率93%のUPSに比べ、10年間利用で1台あたり約1000万円の電気代が節約できる。
コンパクトデザイン・省スペース設計で、従来モデルと設置面積はほぼ変わらず、容量は30kVAから150kVAへと最大5倍に拡張。内部構造はモジュラーコンセプトで設計され、制御や電源、スイッチ、バッテリ等の各コンポーネントはモジュール化されて保守・交換作業が迅速・効率的にできるようになっている。
蓄電池として産業用リチウムイオンバッテリも選択できる。従来の鉛電池に比べて寿命は2-3倍となり、最大15年間の仕様が可能。停電時も最大6時間程度のバックアップができ、BCPとしても有効に使える。
また同社のIoTプラットフォームである「EcoStruxure IT」に対応し、遠隔監視が可能。クラウド経由でインフラ設備の稼働状況や環境情報、セキュリティ情報などのデータを収集し、監視や管理をリモートで行うことができる。さらに設備を同社の専門家が24時間365日遠隔監視するサービス「EcoStruxure Asset Advisor」も提供し、現場にITの専門家がいない拠点にも対応できる。
同製品はグローバル共通モデルで、海外向けの機械や装置等への付属品としても最適。グローバルで同社のエンジニアが保守サポートできるようになっている。