NEDOが公募した産学連携によるロボットの革新的技術創出に向けた「革新的ロボット研究開発基盤構築事業」について、産業用ロボット次世代基礎技術研究機構(ROBOCIP)、パナソニック・東北大学、ヤンマーホールディングスの3件が採択された。
ROBOCIPが取り組むのは「産業用ロボットの機能向上・導入容易化のための産学連携による基礎技術研究」汎用的なハンドリング技術やロボット動作生成技術、5G通信などに対応した遠隔制御技術を可能とする信号伝達技術、ロボットの軽量化を実現する新素材技術、ロボットへのセンサ実装技術に関する基礎研究を実施する。
パナソニックと東北大学のプロジェクトは「変種変様な多能工作業を可能にするセンシング技術搭載エンドエフェクタの開発と実証」。製造現場での把持作業や組立作業、農場での収穫作業、物流での運搬作業等における自動で動作可能な多能工エンドエフェクタの機構やセンシング技術、制御技術を確立することを目指す。
ヤンマーホールディングスは千葉工業大学と組んで「果菜作物収穫システムの開発」に取り組む。果実と果菜の収穫ロボットを実現、実用化するため、不定形である作物構造および果実を認識する果菜認識システムと、認識した果実を傷つけず収穫するためのエンドエフェクタに関する研究開発を実施する。