KEBA Japanは、射出成形機向けのMES(製造実行システム)となる「EasyNet MES」と、射出成形機向け制御ソリューション「KePlast」の新シリーズ「i3000」の販売を開始した。
EasyNet MESは、複数の成型機とローカルネットワークを介して接続した外部PCの双方向でのコミュニケーションを実現し、各成型機の稼働状況の確認、生産状況管理や生産指示等の一元管理を可能にする。
工場内の成形機の情報を集中管理でき、個別の成形機にそれぞれ追加のショット命令を実行する等の手間を省ける。成型機の停止状況と停止理由をモニタリングし、生産のボトルネックを発見し改善活動につなげるなど、生産の最適化にもつながる。
さらにERP(基幹業務システム)との通信では標準規格EUROMAP77に基づいた情報通信が可能。生産情報をERPと共有し、標準化されたインターフェースに対応することでさまざまなERPシステムへの接続ができ、スマートファクトリーに向けた次世代生産管理システムの構築を容易にする。
オプションとして、スマートフォンやタブレットで異常警報等を受け取れる「EasyNetモバイル機能」のほか、その他同社製コントローラを使っていない成形機とのアクセスを可能にするアクセスボックスも販売開始する。
i3000は油圧式、ハイブリッド式、マルチコンポーネント式などの射出成形機に対応し、マルチタッチ操作パネル、OPC UA、EUROMAP77/79/82などの通信規格およびインターフェース規格に対応したコントローラをラインアップ。
欧米でトレンドとなっているマルチタッチ式操作パネルに、アジア市場向けにハードキーを標準装備。マルチコア対応の新コントローラは複数のCPUコアを制御、HMI、IoT等の機能に応じ最適化している。