京セラは、独自のAI活用技術によりプログラミング作業を大幅に削減できる、協働ロボット・システムを開発した。
近年、製造現場において協働ロボットの導入が進んでいるが、多品種少量生産の現場では、対象品種ごとにプログラミング作業が必要となり、多くの時間や手間がかかることが協働ロボット運用上の課題となっている。
同社のAI活用技術は、協働ロボットのコントローラ内で自律的にリアルタイム処理を行う「エッジ・システム」と、現場のデータを基に学習する「クラウド・システム」で構成。この2つのシステムによって、ティーチングといわれるロボットの把持対象物の情報登録や対象物を移動させるロボットのアームの経路設定が不要となる。
これにより、対象品種ごとにプログラミング作業を行わなくても協働ロボットが自律的に動き、生産現場の効率化を図ることが可能となる。
同社は今後、このAI活用技術を核とした協働ロボット・システムの開発を進め、2021年に協働ロボット市場への事業参入を目指すとしている。