アズビルは、製造装置に組み込まれる各種計測制御デバイスの情報連携を通信プログラムレスで実現する、計装ネットワークモジュール スマート・デバイス・ゲートウェイ「形NX-SVG」の機能強化バージョンを、12月10日から販売開始する。
工業炉用バーナのIoT化に貢献
近年、エンドユーザーでは装置メーカーに対する装置IoT実装要求が高まっているが、PLCにてデータ収集対象となる各社の機器に合わせた通信プログラムを開発する際の工数が膨大であることや、開発スキルを持つ人材が不足していることなどから、IoT化が進まない要因となっていた。
同社はこの「データ収集」が進まないという課題解決を目的に、「開発工数を大幅に削減できるマルチベンダーIoTゲートウェイ」というコンセプトで形NX-SVGを開発、2018年から販売を行っている。
今回の機能強化バージョンは、同社製のバーナコントローラ「形AUR355/形AUR455」に対応可能となった。
バーナコントローラは、工業炉等に使用される工業用バーナの着火と消火を安全確実に行うための燃焼安全コントローラ。工業炉IoT化の要求に伴い、形AUR455は工業用バーナの性能劣化予測等に有効なバーナ診断情報が格納されている。
今回の通信接続対応によって、バーナ診断情報をPLCで容易に取り扱うことができ、バーナ劣化予測診断なども可能となる。