三菱電機の「電磁開閉器の省スペース遮断技術によるカドミウムフリー化」に関する技術が、2020年(令和2年)度の「第68回電気科学技術奨励賞」を受賞した。
受賞者は、同社の先端技術総合研究所の稲口隆氏、堀田克輝氏、名古屋製作所の河合秀泰氏。
電磁開閉器では電流の開閉を行う際に電気接点で発生するアーク放電を遮断するための電気接点の材料として、従来は遮断性能に優れた銀酸化カドミウムを使用していた。
同社では環境負荷低減のために、2015年に銀酸化カドミウムを用いずに電磁開閉器の電気接点で発生するアーク放電を効率よく消滅させる技術を開発。電磁開閉器では、業界最小クラスの筐体サイズ(従来体積比40%減、20、50A機種)でカドミウムフリー化を実現して販売を開始している。