工場新設・増設情報 10月第4週 明電舎、グローバル電子、KOA、EIZO、ホクト、村田製作所

【国内】

▶︎明電舎
100%子会社の甲府明電舎内に建設を進めていた電気自動車用モータの新工場が完成し、10月19日に稼働式を行った。拡大するEV市場に対応することを目的に、車載用モータ生産の中核工場として、生産ラインの増強によりさらなる事業規模拡大を目指すとしている。

延床面積は約3500㎡、生産能力は最大年間生産台数17万台。

 

▶︎グローバル電子
石川県金沢市の金沢テクノパーク内の新工場が竣工し、製造子会社であるグローバルマイクロニクスの金沢工場として、10月から本格稼働を開始。金沢新工場では、精密測定回路基板のほか、新製品である介護向けセンサや農業IoTシステム向けセンサなどの生産を順次開始する。

最新の生産設備の導入と生産環境の整備により生産力の増強を図り、3年後に10億円の生産規模を目指すとしている。

延床面積は約1618㎡(2階建て)、総投資額は10億円。

 

▶︎KOA
連結子会社である鹿島興亜電工の工場新設(富山県砺波市)を発表した。鹿島興亜電工は、各種抵抗器およびハイブリッドICの生産を行っているが、現富山工場は、築35年を迎えた建物の老朽化に加え、生産スペースの拡張が困難であることから、富山工場を新設・移転する。

延床面積は5302㎡(2階建て)、着工は2021年5月、竣工は22年4月を予定。総投資額は約37億円。

 

▶︎EIZO
グループ会社のEIZOエムエスの本社・羽咋工場(石川県羽咋市)において、新工場棟が10月12日に竣工した。羽咋工場では、EIZOグループが生産する映像機器の心臓部となる電子回路基板の90%以上を生産している。今回の新工場棟増築と今後の生産設備の増設により生産能力を向上させ、EIZOグループが注力しているヘルスケア市場や産業市場における需要の増加に対応し、ビジネスを拡大していく予定。

延床面積は約5600㎡(3階建て)、稼働開始は11月を予定、投資金額は約28億円(新工場建設費、現工場改修費、生産設備増設)。

EIZOエムエス 新工場棟外観

 

▶︎ホクト
カットブナシメジとマイタケの増産のため、三重県多気郡に新たにきのこセンターを建設する。生産能力は、共に年間約3000トン 。従業員は150人を予定。

建物延面積は約3万5022㎡、着工は2021年1月を予定、設備投資額は100億円の見込み。

 

【海外】

▶︎村田製作所
中国における生産子会社、無錫村田電子(江蘇省)が2018年11月から建設を進めていた新生産棟が完成し、10月19日に第二工場開業式典を行った。今回の完成により、積層セラミックコンデンサの需要増加に対応できる体制を構築するとしている。

延床面積は、生産棟=9万4925㎡(4階建て)、管理棟=1万5708㎡(5階建て)、エネルギー棟=1万6595㎡(3階建て)。総投資額は約140億円(建物のみ)。

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