セイコーエプソンは、倉敷紡績(クラボウ)の「フラットケーブル高速挿入ロボットシステム」に、垂直多関節(6軸)ロボットと力覚センサに関する技術協力を行い、エプソン販売を通じてクラボウに供給する。これにより、「人のように見て人のように組み立てる」という、従来では困難だった製造現場における高精度な作業の自動化を実現する。
クラボウの同ロボットシステムは、同社の開発した3Dビジョンセンサが空間内のフラットケーブルを認識し、セイコーエプソンの垂直多関節ロボットで向きや形状が都度異なるフラットケーブルを約2・2秒でつかむことが可能。さらに力覚センサで微小な力を検知しながらコネクタに挿入し、挿入後の確認を行う。
これまでロボットへの置き換えが困難だったフラットケーブルなど線状物の挿入作業の自動化を実現し、生産スピードや品質の向上にも寄与するとしている。