ヘルツ電子(静岡県浜松市)は、高い品質が求められる組立・検査などの生産工程における作業者のミスの防止(ポカヨケ)を支援するIoTツール群「ポカヨケツール(*1)」の新商品として、薄型化及び無線通信性能を向上した業界最高性能(*2)というポカヨケ用薄型送信機「TW-810T」を11月20日から発売する。
TW-810Tは、国内外の自動車・自動車部品・2輪車・空調・建機・住宅設備などの幅広い業界の工場にて、トルクレンチ・プライヤーレンチ等のポカヨケ対応工具に取り付けて利用できるポカヨケ用送信機「TW-800T」に対して、「薄型化(厚さ40%ダウン)」「電池寿命3倍」「通信距離20m延長」を実現した送信機。
TW-800Tと取付サイズ互換のため、TW-800Tを取り付けているトルクレンチ・プライヤーレンチ等の工具に、TW-810Tをそのまま取り付けることが可能。
また、生産現場での保全作業低減のため、「耐久性の向上(壊れにくいケース素材やスイッチ破損を防止する機構を採用)」、使用環境の通信状態をLED表示する「通信状態お知らせ機能」の搭載、電池交換時期をLED表示する「電池残量お知らせ機能」の搭載等、メインテナンス性が向上している。
ポカヨケ用薄型送信機TW-810Tの主な特長
TW-810Tは、TW-800Tに対して「薄型化」「電池寿命延長」「通信距離延長」を実現した、ポカヨケ対応工具の作業性を大幅に高めることができる送信機。
1.TW-800Tに対して「薄型化」「電池寿命延長」「通信距離延長」
(1)薄型化
「厚さは10mm」と、「TW-800T(17.5mm)に対して、厚さ40%ダウン」。薄型になることで、ポカヨケ対応しつつ、より狭い場所でトルクレンチやプライヤーレンチ等を用いた作業が可能となる。
(2)電池寿命延長
「コイン電池で使用回数90万回」と、「TW-800T(30万回)に対して、電池寿命3倍」を実現。電池寿命が延びることで、電池交換の頻度が低下。
(3)通信距離延長
「通信距離50m」と、「TW-800T(30m)に対して、通信距離が20m延長」。通信距離が延びることで、ポカヨケ対応受信機からより離れた場所でトルクレンチやプライヤーレンチ等を用いた作業が可能。
2.TW-800Tと取付サイズ互換
TW-800Tを取り付けているトルクレンチ、プライヤーレンチ等のポカヨケ対応工具に、TW-810Tをそのまま取り付けて使用が可能。
▶︎ポカヨケに対応した工具一覧
※ユーザーの工具へのカスタム対応も可能
3.メインテナンス性の向上
(1)耐久性の向上
ポカヨケツールの豊富な導入実績を活かし、壊れにくいケース素材やスイッチ破損を防止する機構を採用。
(2)通信状態お知らせ機能
TW-810Tとポカヨケ用受信機間の無線通信状態を、3段階で表示(緑色LED/黄色LED/赤色LEDを点灯)。ポカヨケ用受信機の設置場所を、通信状態を確認しながら検討できる。
(3)電池残業お知らせ機能
電池残量が残り約10%を下回ると橙色LEDが点灯するため、電池交換時期を的確に把握できる。
4.TW-800シリーズのポカヨケ用受信機と通信可能
TW-800シリーズのポカヨケ用受信機と通信可能なため、設置済みのポカヨケ用受信機をそのまま利用できる。
※ポカヨケ用受信機は、ネットワーク環境に合わせて選択が可能
・I/Oリレー出力:TW-800R、TW-800R-EXP
・RS-232Cシリアル出力:TW-800R-EXS
・LAN接続:TW-800R-EXL、TW-800R-SLNX、TW-800R-SCL
・CC-Link IE Field Basic対応:TW-800R-EXB
・カウント表示:TW-800R-EXC、TW-800R-SCL、TW-800R-SC
5.使用可能国
日本、カナダ、アメリカ、中国、タイ、ベトナム、インドで利用が可能。
(*1)ポカヨケツールは、高い品質が求められる組立工程・検査工程などの工具(ツール)を用いる生産工程における作業者のミスの防止(ポカヨケ)を支援するIoTツール群。同社のポカヨケ用無線機(送信機・受信機)と組み合わせることで、ポカヨケ対応のトルクレンチ・プライヤーレンチ・マーキングペン・電動ツール・電動ドライバ・リベッタ・グリスガン・検印スタンプ・結束工具などの工具として利用できる。経済産業省とRRI(ロボット革命イニシアティブ協議会)が中堅・中小製造業が簡単に低コストで使えるIoTツールとして認定した「スマートものづくり応援ツール」に採用されている。
(*2) 2020年11月4日時点、同社調べ。