三菱電機 モータ診断機能付マルチモータコントローラ、電流信号で異常を自動検知

突発的な設備停止 未然に防止

三菱電機は、発電設備や産業プラントなどで使用される低圧三相モータの異常を故障前に自動検知する「三菱モータ診断機能付マルチモータコントローラ(電流診断方式)」を、11月1日に発売した。

新製品は、モータの運転・停止、保護、監視を集中管理する三菱低圧モータコントロールセンタ用マルチモータコントローラで、モータコントロールセンタが取得したモータの電流信号を解析することで異常を自動検知し、突発的な設備の停止を未然に防ぐことが可能。

機械系異常の検知にこれまで必要だった専用診断装置が不要となり、異常振動やミスアライメント(回転軸のずれ)などの機械系異常と、レヤショート(固定子巻線ターン間短絡)や回転子(ローター)バーの損傷など電気系異常の両方を検知することができる。モータごとの正常な初期状態を記憶し、モータの異常判定値を個別に自動設定する機能の搭載によって、高精度な自動検知が行える。

電流診断方式の採用で、マルチモータコントローラへの配線やセンサの追加が不要となり、コントローラ本体の交換でモータ診断機能を容易に追加することが可能。

また、同社製のモータ診断装置とゲートウェイをネットワーク接続することで、工場内のモータを遠隔で監視することができる。

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