IDECは、2021年4月から国内の販売部門を分社化する。分社化に向け、新たに100%出資の新会社「IDECセールスサポート」(大阪市淀川区、資本金1億円、河中泰治社長)を20年11月末に設立し、現在販売に携わる約150人の社員を異動させる。
また、国内に18カ所ある販売拠点を東・西(東京/大阪)2カ所に集約し、販売担当社員は原則、自宅でのテレワークと直行・直帰体制によるマーケティング・オートメーションを最大限に活用したデジタルマーケティングを推進する。
東・西に開設のコンタクトセンターでは、Webサイトを活用しながら顧客・販売代理店からの技術相談、および納期関連のサービスを提供。同時にWebサイトの閲覧履歴から、顧客の動向、提案内容の絞り込みといった厳選した顧客情報による効率的な営業活動を展開。
この一環として、本社内に専用のスタジオを開設。Webセミナーの開催、動画コンテンツの内製化と配信などのデジタル技術を活用した販売支援を強化する。
今回の新会社設立は、取り巻く事業環境の激しい変化の中で、迅速な意思決定を実現するのが目的。また新型コロナウイルスの感染拡大の影響などを踏まえ、オフィスに依存しない営業体制を構築も狙っている。デジタルマーケティングを活用することで、カスタマーサクセスの実現を前提とした顧客層の拡大や商談フォローの迅速化、サービスの向上を追求し、国内の売り上げ拡大とシェアアップを図る。