アルケリスとサンコロナ小田、大和ハウス工業は、製造現場での立ち作業の負担を軽減するアシストスーツ「アルケリスFX」を開発し、21年から販売を開始する。それに先駆けて大和ハウス工業の全国9工場に導入を進める。
同製品は、アルケリスが販売している医療従事者の立ち作業を支援するアシストスーツ「アルケリス」をベースに、サンコロナ小田の炭素繊維複合材料「Flexcarbon」を採用して改良し、大和ハウス工業の工場での実証実験の結果を反映して開発された。
作業員が中腰姿勢になると一定の角度で膝を固定し、椅子に座っている状態になることにより、立ち姿勢の維持や腰の曲げ伸ばし時に動かす脊柱起立筋の活動量を最大33%抑えることができる。また移動を伴う作業に適応すべく約40%軽量化。装着による体負担を軽減でき、製造現場の高齢者や女性作業員など多様な人財が活躍できる職場環境の醸成を可能にした。
10月から全32台を大和ハウス工業の各拠点に導入する。東北工場(宮城県大崎市)2台、新潟工場(新潟県上越市)3台、竜ヶ崎工場(茨城県龍ケ崎市)11台、栃木二宮工場(栃木県真岡市)6台、中部工場(静岡県袋井市)1台、三重工場(三重県三重郡菰野町)3台、奈良工場(奈良県奈良市)5台、岡山工場(岡山県赤磐市)4台、九州工場(福岡県鞍手郡鞍手町)2台。
一般販売は21年1月から。希望小売価格は49万8000円で、1年目に110台の販売を目標とする。