横河電機の子会社であるオメガシミュレーション(東京都新宿区)は、プラント運転訓練シミュレータの核となる統合ダイナミックシミュレーション環境「OmegaLand(オメガランド)」の機能を強化した「OmegaLand V3.4」の販売を開始した。価格は800万円から、運転訓練機能がついた標準パッケージは1000万円。年間30システム(海外含む)の販売を計画。
新バージョンでは3Dデータを活用した仮想現実(VR)の臨場感のあるシミュレーション環境と、多様なニーズに迅速に応えられるエンジニアリング環境を用意している。360度カメラで撮影した画像を活用し、VRに比べてエンジニアリングの手間がはるかに少ないパノラマビューによるシミュレーション環境で高い臨場感を実現。
また、グラフィックの設計やモデリングに関する機能を強化することによってエンジニアリング効率を向上させており、複雑化したプラントにおいてもシミュレータを早期に構築、オペレータ、エンジニアなどの職責の違いによる多様なニーズ、運転支援やプロセス解析などの異なる用途にも柔軟かつ迅速に対応できる。
さらに、異なる仕様の64ビットと32ビットの異なるOSの機器やアプリケーションとの連携を可能にしており、プラントやシステム間の連携によって複雑化している場合においても精度の高いシミュレーション環境を実現できる。